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34回 英語民間試験の活用延期で思うこと②


 今回の延期は、中高生の皆さんが英語4技能をしなくていいということではありません。人口が増える要素がない日本、人口が増えないのに、国を保っていくためには、1人1人の負担(税金)を増やすしかありません。負担を増やすためには、それを賄うために国としての収入を増やすしかありません。そのためには、他の国からお金を得てくるしかありません。もしくは、そもそもの人口を増やすために、外国の人を呼んでくるしかありません。そのどちらにおいても、必要となるのが、英語の4技能だと考えます。



 先日の文部科学省の発表では、最後に以下の文章がそえられています。『今回、文部科学省としてシステムの導入見送りを決めましたが、高校生にとって、読む・聞く・話す・書くといった英語4技能をバランスよく身に付け、伸ばすことが大切なことには変わりがありません。グローバル化が進展する中で、英語によるコミュニケーション能力を身に付けることは大変重要なことです。皆様には、これからも日々の授業を大切にするとともに、それぞれの目標に向かって努力を積み重ねて頂きたいと思います。』



 この延期により、日本国内で勉強することは、より自分の責任になりました。今後は、英語4技能を伸ばす人と伸ばさない人が大きく分かれることになるでしょう。英語4技能が必要だと思い高校のころから頑張って勉強する人と、そうではない人です。高校によっても、日本国内の大学に進学することだけを目指す教育をしている高校では、英語4技能を育成するような授業をしなくなるところが出てきそうです。



 自分が変えられない環境を批判してばかりいても仕方ありません。英語を使えば、日本国内ではなく海外への進学も視野に入れていくことができます。海外とは欧米だけではなく、アジアの各国も含まれます。周りのせいにせず、自分で自分を成長させる環境を選ぶことができるようになるわけです。どうやって自分を高めていくか、成長していくかを、それぞれが自分事として考えて準備をしていきましょう。


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