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22回 不登校の現状

小中学校での不登校


 文部科学省の平成29年度の調査により、小・中学校における不登校児童生徒数は、14万4千人(前年より1万人増)と分かりました。全体に対する割合は、1.5%で、少子化が進む中、過去最高の割合になりました。

 ここでの不登校児童生徒とは、何かしらの心理的・情緒的・身体的・あるいはsy快適要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にあり、年間30日以上欠席をしたものを意味します。(※病気や経済的理由によるものを除く)


不登校になれない子ども

 日本では、そんな子どもたちを支援しようとする動きが広がっています。日本出張中に、通信制により不登校を支援する団体のイベントに参加しました。そこで聞いてきた現状を共有します。

 「不登校に理解を示す親はいる。しかし、祖父母の世代は学校へは行くものだという価値観が強く、不登校の子どもたちにとってプレッシャーになっている。」「周りの圧力により、不登校になれない子どももいる。その子は、無理やり学校に行かされており、一番つらい思いをしている。」


子どもへの理解を

 同イベントでは、大人へのアドバイスとして、「子どもたちがハマっているものに対して、興味を示してほしい」という話をされていました。

 Youtubeやゲームなど、現代の子どもたちがハマるものには、必ず理由があります。大人たちは、それをただの悪いものとして決めつけるのではなく、何が子どもたちを魅了しているのかをしっかりと理解し、そこから学ぶことを考えてやることが大切です。大人が自分たちの考え方を押し付けるのではなく、きちんと理解を示して、対話していくことが教育です。


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