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40回 考えることを楽しむ授業

考えることを楽しむ授業、開講  本来、学ぶことは自分を成長させる楽しいことであり、授業の主役は子どもたちです。しかし、世の中を見ると、多くの教育は大人たちの「○○力を身につけさせたい。」「○○できるようにしたい」という価値観で作られていることが分かります。こうなってほしいという大人の理想とする子ども像に向かって、子どもたちを学ばせる教育です。そして、その成果が出ないと保護者は自分の責任だとして焦ります。その焦りが、さらに子どもたちに何かを強制してやらせることになり、無理やり学ばせる教育が進んでしまうのです。

 この流れにすごく不安を感じています。結局、色々なことを自分で考える前に、教えられて学ばされている。だから、自分で考えて悩むという習慣がつかないし、答えを誰かが教えてくれるものだと思っている。つまり、自分の頭で考えることに対する経験不足です。

 考える体験をもっと子どもたちと一緒にしたいと思い、週に1回だけ、特別授業をやることにしました。授業の目的は、考えることが楽しい時間を、仲間と一緒に過ごすことです。授業内では、数学的な思考力を必要とするような問題やパズルに、みんなで取り組みます。その中で、自分の考えを深めることや、他人の考えから学び新しい考え方に気づく体験をします。それに加えて、答えのない問題である現代のニュースに関するディスカッションなども取り扱っていきます。

 参加するための条件は、「みんなで楽しむこと」「考えることをあきらめないこと」。この2つに納得してくれるならば、どんな子でも歓迎です。この授業は、学校の成績をあげたり、入試に合格したりということを目的にしませんし、修了証が発行されるわけでもありません。ただ、子どもたちのありのままの考えを受け入れて、一緒に考えることを楽しむことが目的です。


 さぁ、考えることを素直に楽しむ最高の時間を共に過ごしましょう。

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