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英語4技能は必要!




 来年度から、今の大学入試センター試験に代わって、「大学入学共通テスト」が新たに実施されます。この共通テストの中で、英語の民間試験を活用しようということになっていたのを、5年延期することになりました。



このニュースについて、今の中高生が知っておいて欲しいことを述べます。




まずは、文部科学省の発表を見よう


(※文部科学省サイトより)


この中で、


”令和2年度の大学入試における英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入を見送る”

と発表されました。

そもそも、何を狙いにして、英語民間試験活用を決めたのでしょうか?

その由来を、『大学入学共通テスト実施方針』(文部科学省HP)より引用します。


”高等学校学習指導要領における英語教育の抜本改革を踏まえ、大学入学者選抜においても、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を適切に評価するため、共通テストの枠組みにおいて、現に民間事業者等により広く実施され、一定の評価が定着している資格・検定試験を活用する。 ”
” 共通テストの英語試験については、制度の大幅な変更による受検者・高校・大学への影響を考慮し、認定試験の実施・活用状況等を検証しつつ、平成35年度までは実施し、各大学の判断で共通テストと認定試験のいずれか、又は双方を選択利用することを可能とする。
 各大学は、認定試験の活用や、個別試験により英語4技能を総合的に評価するよう努める。
  なお、認定試験では対応できない受検者への対応のための共通テストの英語試験の実施については、別途検討する。 ”


 つまり、これからの日本を担う子どもたちに、英語4技能は重要です。だから、高校で教えること(指導要領)も、そのように変更しました。今までの聞く・読むだけではなく、書く・話すもしっかりやりましょう。それを測ることは、今までのセンター試験ではできなかったので、新しくした共通テストに加えて、外部資格試験(英検やTOEFLなど)を利用します。


 ちなみに、2023年度までは、各大学が共通テストか資格試験の両方を課すのか、どちらかを課

すかは決めてください。共通テストを2023年以降も続けるかは、今後考えます。

ということです。


 (ちなみに、現状として、大学が資格試験をどのように課すか決めていたかというと、多くは英語検定準2級~2級レベルを出願資格にするという感じです。そもそも、その大学に出願する人はほぼ全員とっているのでないかというレベルですね。)





いつからこの方針は始まったの?


そもそもは、平成26年12月22日に出された

の中でも明確に、以下のように書かれています。


特に英語については、四技能を総合的に評価できる問題の出題(例えば記述式問題など)や民間の資格・検定試験の活用により、「読む」「聞く」だけではなく「書く」「話す」も含めた英語の能力をバランスよく評価する

 平成26年、2014年からずっと英語4技能が必要だと言われ続けているんです。これは高校だけではなく、中学の英語でも同じで、ちゃんと考えている現場の先生は対応をしていました。


 実際、東京都では、都立高校の入試において、2021年度からスピーキングテストを実施することを決めています。







中高生の皆さんへ


 中高生の皆さん、今回の延期で、これで私たちは英語4技能をしなくていいと思うのはやめましょう。


 人口が増える要素がない日本、人口が増えないのに、国を保っていくためには、1人1人の負担(税金)を増やすしかありません。でも、収入が少ないのに税金が増えると困りますよね。

 となると、国としての収入を増やすしかありません。そのためには、他の国からお金を得てくるしかありません。もしくは、人口を増やすために、外国の人を呼んでくるしかありません。

 そのどちらにおいても、必要となるのが、英語の4技能です。


 今回の延期により、英語4技能を伸ばす人と伸ばさない人が大きく分かれることになるでしょう。英語4技能が必要だと思い高校のころから頑張って勉強する人と、そうではない人です。


 身近な英語の先生で、自分で4技能試験を受けたことがない人の意見ばかりを聞いておくのは危険です。自分がやったことのないことを、人は否定しがちです。いろいろな人の意見をきちんと聞くようにしましょう。



そして、もちろん、学ぶのは自分です。


自分が勉強しないことを世の中のせいにするのはやめてください。


英語4技能試験がなくなった=君が学ばなくていい


というのは、大きな間違いです。



私は、これからの日本で大人になる君たちにとって、英語4技能は絶対に必要だと思います。


先ほどの文部科学省の発表でも、最後のこの文章がそえられています。

『今回、文部科学省としてシステムの導入見送りを決めましたが、高校生にとって、読む・聞く・話す・書くといった英語4技能をバランスよく身に付け、伸ばすことが大切なことには変わりがありません。
 グローバル化が進展する中で、英語によるコミュニケーション能力を身に付けることは大変重要なことです。皆様には、これからも日々の授業を大切にするとともに、それぞれの目標に向かって努力を積み重ねて頂きたいと思います。』


自分が勉強して、自分を成長させないのに、文句を言っている場合ではありません。


勉強したほうがいいのか、しないほうがいいのか決めるのは君たちです。



君たちの手にはスマホがあり、世界中とつながることができます。

英語で発信し、議論することで、世界の人と一緒に何かを成し遂げることができます。


この延期により、日本国内で勉強することは、より自分の責任になりました。


自分を成長させたいという思いをもって、成長していきましょう。




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