2019年5月に独立し、学習サロンSELFで個別指導を始めた後、初めての年末年始を迎えることができました。
年の区切りということで、本を読みながら、今までの活動を振り返ってみました。
読んだ本の中で印象に残った本は、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が書かれた『いま、ここで輝く ~超進学校を飛び出したカリスマ教師イモニイと奇跡の教室 』でした。
これは、神奈川の進学校・栄光学園の数学教師・井本陽久先生についての本です。
その中で「教えたことが身につくということはなく、考えさせたことが身につく」と書かれていて、私の今までの教育に関わる経験の中で感じたことがうまく言語化されていました。
教員としても個別でも、「教えたことは身につかない」ということを実感する出来事ばかりでした。
授業でやったはずなのに、テストでできない。
前の授業では解けていたのに、次の授業では出来なくなっている。
いくら私が強引に教えても、それは私が教えているという自己満足であって、子どもたちにとっては、テレビの中で知らないおじさんが、自分に関係ない遠い世界のことを話している程度の事です。
子どもたちには、教えられている時間よりも、自分で考えている時間の方が何倍も重要です。
だから、教えるのを辞めました。
子どもたちが自分で考える時間を多くするには、どうすればよいのかの試行錯誤を始めました。
他の何よりも、子どもたちの頭がどれだけ働いているかを考えて、授業計画を立てるようにしました。
ここまでの実践では、それなりに成果が出せている気がします。
そして、次のステップに進みたいと思います。
それは、思いっきり考える体験を提供すること。
中学生を対象として、数学をネタにして、考えて、考えて、考えて、楽しむような授業を提供する予定です。
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