top of page

23回 教えない授業

教育の目的


 教育の最終的な目標は、有名な学校に入学させるとか、収入の高い仕事につかせるとかではなく、子どもたちが人生において「自分で生きていく力」を身につけさせることです。今までの学歴だけあれば、その後の人生が保証されているという人生のモデルは、現代において大きく変わってきています。現代における「自分で生きていく力」とは、今後どんな社会の変化がおきても、自分自身で学ぶことで、変化に対応していく力だと考えます。つまり、子どものころから、自分で学ぶ力を身につけることが重要だということです。



教えると受動的になる


 子どもたち全員が、最初から自分で学ぶことができるわけではありません。自分で学ぶ力を身につけたい子には、学ぶための方法は教え、進捗を見守りながら、頑張りを評価してあげるというサポートが最初は必要です。そのサポートには、従来型の先生が教える授業は必要ありません。それをしてしまうと、子どもたちはますます自分で学ばなくなります。大人が教えようとすればするほど、与えられないと学習ができない、先生がいないと学習ができない、つまずいたときに自分で解決することができない、という受動的な子どもたちを育てます。



教えない授業


 私のサロンでは、自分で学ぶ力を身につけさせるために次の方法をとっています。まず、オンライン教材か、自分に合った参考書を使って、子どもたちは自分で学習をします。分からないことが出てきた時は、アドバイザーに質問します。その場合、アドバイザーは子どもたちから解決法を引き出すような質問をします。そして、学習したノートなどを提出し、アドバイザーに学習内容を説明することで、理解できているか確認します。最後に、合格するまでテストに挑戦して、学習内容を定着させます。これが、教えない授業の正体です。全員が自分のペースで個別に成長していけます。


bottom of page