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3回 何のために学ぶのか

 教員をやっていたときに、よく中学生たちに聞いていた言葉があります。「あなたは何のために学校で学んでいますか?」という問いです。どのような答えが返ってくるのが多いか予想できますか。中学生・高校生の読者は、自分で正直に答えてみてもらえますか。大人の方は、自分のお子さんに聞いてみてもらえますか。


 私のこれまでの経験の中で、回答として一番多いのは、「よい学校に行くため」というものです。そして、「よい学校って、どんな学校?」と聞くと、「偏差値が高い学校」と答えます。「よい学校にいった後も君の人生は続くけれど、その後はどうするの?」と聞くと、「よい会社に入る。」と続きます。「よい会社って、どんな会社?」と聞くと、「みんなが知っているような会社。給料がたくさんもらえて、生活に困らないから。」と返ってくるのが一番多いです。


 もちろん、毎年この質問に対して、明確な回答をしてくる子どもたちもいます。「将来、このようなことがしたくて、そのために今ここで学んでいて、この後はこんな進路に進みたいと思っている。」と自分の将来の夢を語ってくれる子がいます。また、「今はやりたいことがないから、それを見つけるために学校で色々な教科を学んでいる。」などと、自分を客観的にみて答える子もいます。


 私は、この質問がその時点での子どもたちの学びや、これからの人生に対する主体性を判断するものだと考えています。つまり、その時点で子どもたちが「今までやってきたこと」と「今やっていること」に対して、自分をどれだけ認めていて、その先にある将来に対して「どれだけ前向きな感情」をもっているかということです。


 この前向きな感情がよく言われる主体性であり、それ養っていく教育こそが、大人たちが子どもたちにやっていかなければならないことです。そのためには、そもそも大人たちが主体的であるかが重要です。大人たちが、仕事と人生を前向きに楽しんでいる様子を見せていくことで、子どもたちに「大人になるのって悪いことじゃないよ。楽しいことだよ。自分の人生を楽しもうよ。」というメッセージを伝えていきましょう。これを読んでいる中高生で、「周りにそんな大人いるかなぁ」と不安になった人は、インターネットで調べてみましょう。主体的に自分の人生を生きている大人がたくさんいますよ。みなさんで共に学び、自分の人生を楽しみましょう。