top of page

29回 思考停止にならない

先日、日本人学校中学部で行われた武蔵野大学中学校・高等学校校長の日野田直彦先生の講演にお伺いしました。その講演の中でも、著書「なぜ偏差値50の公立高校が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?(IBCパブリッシング)」の中でも、言われていたことがあります。


それは、子どもたち自身が思考することが大切だということです。


人は、周りに合わせていた方が楽です。親の言うように、先生の言うように、友達の言うようにと、誰かが示してくれた道を進んだ方が楽です。多くの人がしている受験勉強は、分かりやすい他の人が示した道の例です。みんながいいと言っている進路を目指して、自分を押さえつけて、みんなに言われたことをひたすらやり続ける。与えられた道を目指し、与えられた学習内容をただこなしていく。


この過程にどれほど、自分の思考があるでしょうか。


これからは、いかに自分の意見を持つことができ、自分の意見を述べることができるかが大切です。この練習を積み重ねていくことで、自分の意志で、自分の進路も決めることができようになります。日本人には難しいといわれ、日本の英語資格としてまだ一般的にならないTOEFLでは、この力も問われます。例えば、スピーキングにおいて「紙で学習するのがよいか、タブレットで学習するのがよいか、自分の意見を述べなさい。」という問題を、15秒で考えて、45秒答えなければなりません。そもそも、日本語でもできないと、英語での解答はできません。


こういうものに挑戦しながら、日ごろから自分の意見を持つ練習をして、思考停止にならないようにしていきましょう。


Comments


bottom of page