2020年5月24日

教員がUniversity of the Peopleの大学院生になってみた

最終更新: 2020年5月25日

子どもたちに言うからには、大人も学び続けないといけない。

きっと、子どもたちが大人になる頃には、今ある職業に就職するのではなく、

自分で仕事を創りだすフリーランス的な働き方がもっと多くなる。

自分が子どもたちにそう伝えるからには、まずは自分がしてみようと起業して1年がたつ。

起業した後でも、今年度は数学科の教員として学校に関わらせていただいている。

教員ももっと自由な働き方をする人たちが増えてくるだろう実感がある。

現在は、テクノロジーの進歩と人生観の多様化から、私たちが子どもでいたときから大きく時代は変わっている。

昔に言われていたことや行われていたことでも、現在でやったら犯罪者扱いされることはたくさんあるのは、皆さんがご存知の通りだ。

そんな中で、学校の形も変えていかないとだめだろう。

そもそも、みんなで一緒に勉強する必要がなくなっていることを痛感する。

学校で年齢ごとにまとめられた集団授業だと、どうしても個人の学びに対して伸び残しと、伸び悩みが出てくる。それは助け合う社会の形を学ぶことにつながるが、教科の学びや専門性の学びにおいては非効率である。

そして、学校に通うことも再定義が必要だろう。自分の好きなことをやりながら、自分のペースで学ぶことができる通信制高校・大学も少しずつ知られてきた。

世界最高峰と言われるオンライン大学、Minerva Schools at KGI

日本で1万5千人が通うオンライン高校 N高 や、自立を強く促す ゼロ高

今回のCOVID19の休校対応を受けて、変わる学校はオンラインとオフラインをうまく組み合わせ始めるだろう。知識を得るのは事前にオンラインで、その応用をオフラインの教室でというスタイルが、主流になりそうだ。

また、話を聞いていると、日本の大学生と海外の大学生の勉強に対する様子の違いも大きい。

現在、日本の大学はまだまだ入るのがゴールになっている感は否めない。大学とはモラトリアム期間であって、部活やバイトをするのを楽しみに進学していく子どももいる。もしくは、最初から就職のことを考え、有名な企業に就職するためにインターンシップなどの学外活動をすることをメインに考えている子もいる。高校の先生たちも、とりあえず大学に行くことがよい事だから偏差値から進学できる大学に送るという指導をしているのが現状だ。おそらく、保護者もとりあえず大学に行くことはよい事であるという価値観だろう。

そのような日本にいる多数の大学生が卒業後にどうなるか。大勢が同じ時期に就職活動をして、日本の会社で働くことを望むのである。そして就職し、日本の会社で働きながら、男女の差や年功序列や社会の目などにモヤモヤしながらも、変わるに変われず、趣味で気を紛らわせながら人生を送っていく。

みんな狭い国の中で必死に競争して、会社に入っても昇進の競争をして、井の中の蛙的になっている。そうした結果、日本人の給与が、外国に比べると相対的に下がっているのは皆さんご存知の通りである。年間2万人も自殺して、40歳未満の死因の1位が自殺ってのも異常である。

東京新聞から引用


そんなこんなで、何を書きたかったかというと。

「オンラインの学校」と、「海外の大学」という2つのことについて、今度も自分で体験してみようと考えたということだ。

今までも海外の大学をずっと探してきた。フィンランドに行くときも、シンガポールに来るときも再度大学生になるということを考えた。でも、仕事があるし無理だろうと思ってあきらめてきた。

今回、そんな私の背中を押してくれた本があった。

「国外逃亡塾 普通の努力と少しばかりの勇気でチートモードな「自由」を手に入れる 」

 白川 寧々 (著)

この中の、白川さんの言葉

「あなた方がグローバルリーダーにならないと、

子どもたちはグローバルリーダーを目指せさえしない」

が、私の心に深く突き刺さった。

そこで、改めてシンガポールの大学院を調べてみた。

覚悟はしていたが、

NIE(National Institute of Education:シンガポール教育大学院)のMaster of Education(Part time)で、 SGD19,150  である。しかも、Fees Per Academic Year(つまり1年間で)

無理や。。。。。。

オンラインで説明会まで参加してみたのに。。。

そんな時に、Facebookで拝見したこのブログ

【朗報!】ユニバーシティオブピープル(世界初無料学位取得オンライン大学)とバカロレアが手を組んだ!(最高の帰国)

「 University of the Peopleは地球上のあらゆる貧困地域、遠隔地域と高等教育機会をつなぎ、高等教育の普及による世界のよりよいコミュニティ生成を目指すことを理念とした、米国の501非営利の高等教育機関である。」(Wikipediaより)

こんな大学あるんだ、面白そう。

ということで、3日間悩んでから、Master of Education申請しました。

出願資格は、英語資格と大学の学位。

ちなみに、英語資格がない場合は、準備コースを受ければよいそうです。

英語資格は、グローバルクラスを立ち上げたときに、子どもたちと一緒に勉強したTOEFL-iBTが条件に当てはまった。(英語を勉強しておけば、選択肢が広がるってのはこういうことだな。)

申請して、やり取りがいくつかあった後、

受理されました。

これで、6月中旬から大学院生生活です。

パートタイムなので、仕事は今まで通りですよ。

ちなみに、さまざまな方の情報をあつめると、オンラインの課題がすごーく辛いらしい。。

さぁ、どうなることか。