2019年10月12日

8回 多様性に対応する高校

次々と誕生する高校

「ネットの高校」として、2016年4月に開校し、話題になった広域通信制高校「N高等学校」の在校生徒数が2019年5月に1万人を突破したというニュースが出ていました。N高等学院は、インターネットなどから得られる情報を元に自分なりに考え、主体的に動いて価値を生み出す創造力を身につけ、世界で活躍する人材を育成するという目標を掲げています。また、堀江貴文氏が主宰者となり、座学よりも行動できる人材育成を目指す高校「ゼロ高等学院」が2018年に設立されました。そして、思いやりのココロをカタチにできる力を育てるという目標を掲げた、俳優であり実業家の伊勢谷友介氏を発起人とした「Lochcs」が2019年に誕生しています。このようなニュースを見ていると、日本における通信制高校のニーズは確実に高まっているようです。

あえて通信制高校をえらぶ

 インターネットの普及により、昔は学校に行かないとやりづらかった学習が、自分で調べて様々な知識を得ることができるようになったり、質問や意見の交換もリアルタイムで行うことができるようになったりしています。今までのように、無理に枠にはめて、学校に行くという選択をしなくても、自分の好きなことを突き詰めていくことで、それが仕事になり生きていくことができる多様な時代になりつつあるということです。通信制高校は、スポーツや芸能などの才能に恵まれた人や、すでに自分が熱中してやりたいことがある人にとって、時間を上手に使う効率的な学びの手段になります。それだけでなく、枠にはまって学校に行くのが苦手な人や不登校により学校に行かなくなった人に向けても、学んで将来に備える大きな手段となるのです。